いまさら聞けないメンタルヘルス 中級編5

中小企業の皆様にわかりやすく解説するいまさら聞けないメンタルヘルス 中級編4

ご回答いただいた先生のご紹介,本山 恭子(もとやま きょうこ)先生
本山社会保険労務士事務所 所長

特定社会保険労務士、産業カウンセラー
人の心、気持ちに寄り添うことを心掛けて業務を行っています。
会社、社員、自分に関する困ったことがあったときの身近な
相談所を目指しています。

 事業所でミスが増えた、遅刻早退が増えた等、以前と何か違う気にかかる従業員が出てきた際どうしていますか?
 当該従業員は何も言わないし、忙しいし、声掛けが重要だと知っているけれど様子を見ようとする方も多いのではないでしょうか。しかし、声掛けこそがポイントです。休職や退職となる、そこで後悔しても始まりません。
 裁判でも、「使用者は,必ずしも労働者からの申告がなくても,その健康に関わる労働環境等に十分な注意を払うべき安全配慮義務を負っているところ,労働者にとって過重な業務が続く中でその体調の悪化が看取される場合には,労働者本人からの積極的な申告が期待し難いことを前提とした上で,必要に応じてその業務を軽減するなど労働者の心身の健康への配慮に努める必要がある。(最高裁、H26.3.24東芝事件 要旨)」と言われています。

 とはいえ、何も話さず一方的な業務の軽減等はあり得ないでしょう。まずは、話を聞いて、確認することが必要です。声掛けのポイントは、気にかかったことに焦点を当てることです。『以前より「ミスが増えているけれど」「遅刻が増えているけれど」何かあった?よかったら話を聞かせて』と言った具合です。
 会社は病院ではありませんし、経営者等はカウンセラーでもありません。治療等は医師等に任せ、会社はできる範囲の必要な業務軽減や休職制度等の適用を考えましょう。産業保健総合支援センター等で相談することも可能です。

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