いまさら聞けないメンタルヘルス 中級編2

中小企業の皆様にわかりやすく解説するいまさら聞けないメンタルヘルス 中級編2

ご回答いただいた先生のご紹介,丸田 和賀子(まるた わかこ)先生
特定社会保険労務士、産業カウンセラー
丸田社会保険労務士事務所 代表
あんしん財団と産業医科大学産業医実務研修センターとの共同研究メンバー

「生産性を上げるにも、トラブルを防ぐにも、働く人の心の状態や人間同士のつながりが大切」との思いから、風通しのよい職場の土壌作りに力を入れ、企業研修なども行っています。

テーマ:上司から部下への対応

部下に対するメンタルヘルスケアのポイントの1つ目は、「いつもとの違いに気づく」ことです。勤怠面や身だしなみ、業務上のミスや作業の速度など、普段から部下の様子をよく把握しておいて、不調のサインを見逃さないことが大切です。
ポイントの2つ目は、「部下の話をしっかりと聴く」ことです。この時、大事なのは部下の状況や気持ちを知り、受け止めることです。上司からのアドバイスや叱咤激励をしたい気持ちはひとまず置いておきましょう。また、部下に声をかけてみても「別に大したことはありません」などの素っ気ない返事が返ってくることもあるかもしれませんが、その場合でも「上司が自分のことを気にかけてくれている」と部下が感じることは部下のストレスを軽減する効果があります。

上司の部下への接し方自体が、部下のストレスとなることもあります。頭ごなしに部下を押さえつけるタイプの上司はもちろん、逆のタイプ、つまり放任型の上司も注意が必要です。上司が何もしてくれないという状況が部下にストレスを与えるのです。上司の支援は、同僚の支援、仕事の負荷・裁量権とともに、部下のストレス度を変化させる要因となっています。また、上司がストレスを感じていると、その部下がパワハラを受けやすいとした研究があります(※1)。上司自身のストレスマネジメントもとても重要なことなのです。

※1 Mathisen,G.E.,Einarsen,S.& Mykletun,R.J,“The Relationship Between Supervisor Personality,Supervisors’ Preceived Stress and Workplace Bullying”,Journal of Business Ethics,99,2011

※本WEBサイトのメンタルヘルス対策支援ツール⑥こころの健康度チェックリストも併せてご確認ください。

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